大学卒業後は都会の大手企業でワールドワイドに活躍する自分を思い描いていました。しかし、自己分析で「何のために働くの？誰のために働くの？」という問いに向き合ったとき、都会の大手企業ではその答えが明確にならず、地元の金融機関なら”地域のために働く”と素直にイメージすることができました。少数精鋭の組織で重要な役割を与えてくれ、転居を伴う転勤がなく、この地域に根付け、子供がのびのびと成長できる環境で、家族とゆっくり趣味も楽しめる。今では大学時代の仲間からも私の選択が一番良かったと羨ましがられます。

お客様のお役に立つことはもちろん、経営課題の解決が取引先企業の成長につながり、地域の経済が活性化、最終的に当金庫の経営基盤が強固になるという循環があります。地域経済の活性化に貢献し、地域の変化を肌で感じられるのも醍醐味ですね。また若手営業係の育成や研修も行っており、帯同訪問した際に成長を実感できたときにはうれしく、私自身のモチベーションにもなっています。

印象に残っているのは東京都の中小企業大学校に6ヶ月間派遣してもらった「中小企業診断士養成課程」です。これは中小企業診断士の一次試験を突破し、入学試験に合格した人だけが受講できる講座です。全国の金融機関や信用保証協会、行政などから派遣された方々とディスカッションや深夜作業を重ね、スキルのみならず、かけがえのない仲間も得ることができました。

事業承継、M&A、ビジネスマッチング、私募債、海外ビジネスサポート、セミナーの企画運営など支店の営業活動を支援するのが当課の役割です。メインの仕事として南信州地域活性化事業「三つ星プロジェクト」の運営・PDCA管理を担っており、経営者の皆様に寄り添いながら、経営課題の共有とその解決のお手伝いを通じて、南信州地域の活性化・価値向上に取り組んでいます。

中小企業診断士として地元企業のパートナーとなり、事業の継続・発展、事業承継・M&A支援などに注力していきます。業種ごとの特性、動向などの知識もさらに深め、価値ある情報の提供や提案を通じて企業を発展性ある方向へ導く支援をしたいと考えています。
今後どのポジションに就いても変わることなく「地域のため、お客様のため」に全力で尽くしていきます。